略奪愛の結末
メグにそうは言ったものの
マリにはまだなかなか 言えずにいた。

この間の興奮状態や罪悪感


会いたくないその一言だった。

「マリに話してくれたの?」

「いや まだだよ。
ごめん 仕事が忙しくて……。」


「そうなんだ なんだかちょっと様子がおかしいから…
もしかしたらって思ったの。
そうなんだ うん 急がなくていいわ。
マリもいろいろ悩み事があるんだものね。
言う時は教えて 私も言葉を選んで会話するわ。
きっと悩み事でもあるのかしら
まさか逸見と……。また後でかけるわ。」


メグはそういうと電話を切った。


様子がおかしいから


その一言にさらに 不安が増した。

そんなこんなしている間に 時間ばかりが流れていく。

俺の腕の中には メグがいて
マリとのことさえ なかったら
どんなに幸せなんだろうと思った。


バカな俺・・・・・


自分を罵って そして願う。

メグに知られませんようにって祈るしかない


タイムスリップしたら絶対
あんなことしなかった・・・・・


後悔先に立たずとはよく言ったものだな

「やっとメグを手に入れられるのに
この後ろめたさは・・・・・・。」


後悔しても もう遅いか・・・・・・。
マリに会って メグに言わないように頼むしかない。
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