略奪愛の結末
「それにさ 兄貴とどういう関係なんだ?」

「別に・・・・。」
マリが目をそらした。

「兄貴のこと好きなのか?
アイツはやめとけよ。ハッキリいうけど
今回 おまえが兄貴に恋心抱いていることに危機感を
覚えて メグが体はって阻止しようとした。
アイツは マリにかかわらない変わりに
メグにやらせろと強要したんだぞ。
ショックかもしれないけど アイツはそういうヤツなんだ。」


マリは何も言わなかった。


「悪いこと言わないから アイツだけはやめろ。
おまえにはもっといい男が絶対にいるから。
俺もメグも兄貴がよくないヤツだって知ってるから
あきらめてほしいんだ。」


「みんなおねえちゃんなんだね…。
妹想いの優しいおねえちゃん~~」

はき捨てるように言った。

「ね?兄貴が好きなのに 何で俺と……。」
言葉に困った。


「何で 篤朗とやったかってこと?」

「うん……」

「篤朗が 傷ついててかわいそうだったから。
おねえちゃんに振り回されて……。」

「そんな かわいそうって…。」

「かわいそうだったよ。だから抱きしめたあげたかった。」

「ごめん……。」

「おねえちゃんに話してないよね?」

「うん。」

「わかった じゃあ今度三人で話そう。」

マリはそういうと 車を出て行った。
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