略奪愛の結末
「何かあったの?最近元気がないんだけど?」

姉が白々しい顔で私に言う。


「別に。」

そう答える以外にはない。

あの時篤朗に なぜ二人のことを姉には
言わないでおこうと言ったのかは
この復讐は 後でゆっくりとっておこうと
そう思っていた。


篤朗を奪う決定的なものが欲しい

その脅しの一つにしようと思った。



そんな私に神様が微笑む・・・・・。


生理が来ない


この間 篤朗の部屋の掃除をしていた時
ベットの引き出しにゴムを見つけた。

あの夜 篤朗に愛撫されながら
私はそのゴムをベットの脇に押し込んだ。


「あれ?ない……。」

一つになろうとしたとき 篤朗が引き出しを
まさぐっていた。
その手を引っ張って
欲望のまま突き進ませるのは簡単なことだった。

酔っぱらって理性のない篤朗を
リードするのは簡単なことだったし
こうなってくれと 願っていたのは確かだった。


ただ初めてだった・・・・。

大切なものを大好きな人にささげる儀式
私は痛みに顔を歪めながらも 女のフリをしていた。

甘い声で喘げば 篤朗は興奮して
理性なんか吹っ飛ぶ……。
痛かったのは 最初だけだった……。

すぐに私は 女になって 篤朗に合わせて
腰を動かすこともできるようになっていた。
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