略奪愛の結末
「姉にも幸せになってほしいなって もう
適齢期はすっかり過ぎて 私のせいで
心配してるんです。」

「うちの卓朗のお嫁さんに来てくれないかしらね。
篤朗のお嫁さんには マリちゃん
私そんなことになったら すごくうれしいわ。」

篤朗のお嫁さんには 私?
いきなりテンションが上がった。

「マリちゃんだったら もう最高よね。
素直で優しくて可愛らしくて ね?おとうさん!!」

「俺も大賛成だ。」

「おねえさんが大事に育ててくれたのね。
えらいわ。」


また姉が絶賛されたけど
それはそうだと納得する。

姉のおかげで 私は大きくなった。
両親のいない寂しさも そんなに苦にならなかった。


「私も篤朗のパパママ 大好きです。」

ニッコリ笑う。

「マリちゃん 篤朗のお嫁さんになってよ。
ママ~~憧れたの 女の子に ママって呼ばれるの。
これからおばさんのこと ママって呼んで。」

ずっと呼ばせてもらいます……。

「ずうずうしいけど…ママ・・・・。」

「キャ~~ママだって ちょっとおとうさん!!」

「マリちゃん パパは?」父親が顔を出した。

「はい パパ。」

二人はとろけるような笑顔になった。


とりあえず作戦は成功。
味方が増えた。
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