略奪愛の結末

「年の離れた兄弟が　母のおなかにいることが
不潔でならなかった。ちょうど思春期にもさしかかって
私は父と母がそういうことをしているんだって
クラスの子からからかわれてすごく傷ついたの。
それから私はからかわれ続けて　だけどそのことを
母には話せなかった。
だって両親は妊娠をすごく喜んでいたから。
もちろん私も必死にそう演じていた…。
両親が大好きだったから。」

メグの鼻が赤く染まった。

「でもそんな我慢が爆発したのが　私の誕生日ケーキを
忘れていたってこと。私のことより　マリのことばかり
可愛がる両親　おねえちゃんおねえちゃんと
なつくマリ……もう演技するのが限界だったから…
両親は慌ててケーキーを買いに行って　死んだの…。
まだ幼かったマリがおかあさんを恋しがって泣いた。
いとこがおばさんに甘える姿に傷ついて…泣く
マリに申し訳ない気持ちになった…。
私はたくさん一人で両親を独り占めしてきたのに……
大切な両親がいなくなって　残された小さな妹
自分を責めて…だけどもう罪を償う道は
私がマリを大切にすることしかなかった。」


「わかってるよ。
メグがマリを大切にしてきたことも
たくさんの犠牲を払ったことも……
だから俺が幸せにしたかった…なのに　ごめん……。
俺がクソバカ男だから…こんなことになって…。」

情けなくて涙が出てきた。

「俺が…俺が愛してるのはメグなんだ……。」

膝から崩れ落ちてそして土下座した。