略奪愛の結末
そして別れの瞬間まで　肌を寄せ合い
お互いを感じ合い　胸の鼓動を合わせる。

俺から出る言葉は

謝罪の言葉と　今更の愛の言葉

そして
「このまま死にたい。」だった。

「バカね。」そんな俺をメグは笑う。

「これからなのに…そんなこと言わないで。
マリと子供のことお願い・・・・・・。」


「体が二つになればいいのに。」


いつまで情けないことばかり言っている。

二人がお互いを感じ合うのは
これが最後と思うだけで切なくて悲しい。

「もう　帰らなきゃ……。」

その時がやってきた。


メグがベットから起き上がった。
その美しく柔らかな線を描く裸体は艶めかしく
愛おしい・・・・・。

「ダメだ。行かないで・・・・。」

メグの腕をつかんだ。

「ダメって……。明日　お願いね。
マリを安心させてあげてね。お願いします。
マリを大切にして……幸せにして…。
それが私への償い……そうして……。」

俺は無言で唇を這わす。

「帰るったら……。」甘い声に爆発する。

ベットの手元の電気をつけた。

「やだ…明るいよ…恥ずかしい……。」

メグがイヤがるから　暗くなったら豆電球にしていた。

「恥ずかしいから…消して…。」
身をよじり電気を消そうとするメグの自由を奪った。

「全部俺のものだから…忘れたくない……。」

メグがタオルケットを引っ張ろうとする。

「世界で一番　綺麗なんだよ。
メグは……最高だから　よく見せて……。」

耳元でささやくと　メグの動きが止まった。
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