略奪愛の結末
俺は 無になって 神の前で永遠の愛とやらを
やり過ごした。

マリは嬉しそうだった。
心が痛むけれど 俺はマリを一生愛することはない。


幸せにするけど そこに愛はない。
その生活に マリが満足するかわわからないけれど


俺の中の一番愛しい女を
忘れることがないように・・・・・。

「泊まらないの?せっかく初夜なのに。」

「悪いけどさ 明日引っ越しだろ?全然進んでない。
おまえはどうせメグにやってもらったんだろ?」


「うん 私は妊婦だから
おねえちゃんがやるって言ったんだもん。」

「じゃあさ 今日はねえちゃんと泊まったら?
たまにねえちゃん孝行してやれよ。」

「あ~そうだね。うん そうするわ。
じゃあ明日 楽しみにしてる。」


そういうと俺に抱きついて頬にキスをした。


「見せつけるな~」

親戚のおじさんが顔をかくした。

その天真爛漫さが 毒なんだ。
何も知らない顔をして ひどいことを言う。

今まで マリはそうやって生きてきた。

わかんない~
おねえちゃん~~~


これからは そんな人生甘くはないよ。
おまえがこの道を選んだんだしせいぜい
理想の結婚生活 楽しんでくれ。


今度は 俺が悪魔になるから……。


俺はマリを許さない・・・・・・・・。


メグと目が合った。
メグは悲しそうに笑った。
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