略奪愛の結末
そばを食べ終わったら 部屋を使うことになっている
同僚から電話が入った。

「引っ越し終わったか?」

「岬のとこは?」

「俺はもう住むだけだからさ~~
あ そうそう 逸見宛の手紙が来ててさ
月曜日でもいいかなって思ったんだけど 俺
そう思えば朝一 飛行機で出張なんだよ。
急がないものなのか よくわかんなくて……
手紙って感じだから……。」


「誰から?」

「道下 メグ って書いてある。」

「マジ?今から取りに行ってもいいか?」


俺は立ち上がった。

「どうしたの?」マリが言った。

「忘れものしてきた。ちょっととってくるわ。
同僚 月曜日から出張だから…
仕事で使う書類だったんだ。」

「そう。気をつけてね。」

マリの言葉を聞く暇もなかった。
俺は車のキーをもって飛び出した。


メグからの手紙


胸騒ぎがした。


今日 ここにきていなかったメグが
ずっと気になっていた。


同僚から手紙を受け取って公園の駐車場に車を停める。

綺麗な字で


逸見 篤朗 様 と書かれていた。

ここに何が書かれているのか……
震える指で封を開けた。
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