略奪愛の結末
逸見 篤朗 様

背中の傷は まだ痛む?
ごめんね やりすぎちゃって……

もうこうして抱き合うことも ないって思ったら
ちょっと気合入りすぎてしまったかな。

傷が消えてしまうまでは 私のこと忘れないで
愛してたことも 将来を夢みたことも
そして泣かせたことも 全部忘れないでいて……。


本当の私はそう叫んでいる。
忘れないで……って……。


あなたのことが大好きだった。
あったかい夢をいっぱい見せてくれてありがと

支えてくれてありがとう


愛してくれてありがとう


それから…マリをお願いします。
マリじゃなかったらそんなこと絶対に言いたくないんだけど(笑)

マリがいたから頑張ってきた。
失うものも我慢したものもたくさんあったけどね

正直すごく複雑だけど
だけどだけど マリをよろしくお願いします。


この複雑な胸中をかき乱されないように
少し距離を置かせてください。

またいつか 家族として
篤朗の前に現れるから 今は少し時間と距離をください。


ありがと 本当にありがとう

人生はいろんなことがあるけど…
私と篤朗は本気で愛し合った


それだけでいい・・・・・・。


今ごろ 焦って会いに来ても 私はいないよ。
だから無駄なことしちゃダメだよ。

バイバイ 篤朗
ありがとう 大好きよ 

幸せになってください。
精一杯この言葉を 言わせてください・・・・。



道下 メグ


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