略奪愛の結末
飛勇の時は思いがけずに妊娠したけど
二回目はなかなか妊娠できずにいた。

そんな毎日の中で 
私は胃もたれで胃薬を飲むことが増えた。

「病院行って来いよ。」

胃薬を飲む私に 篤朗が声をかけた。

「やだよ。胃カメラなんてのめないもん。
パパがめっちゃ辛かったって言ってたでしょ。」

「今は 鼻からもあるし
俺たちは職場の健康診断もあるけど
マリたち主婦って病院も行かないだろ?」

「大丈夫だよ胃薬なんて誰でも飲むわ。」

「まぁ 俺もそうだから・・・
でもあんまり辛いなら病院行けよ。」

心配してくれるのって嬉しいな。

「うん。心配させてごめんね。」


これがつわりだったらな・・・・


そう思わずにはいられない。


篤朗の子供が欲しい。
私の想いは日に日に強くなる。

なぜだろう
焦りまで感じている。


「食べないの?ダイエット?」

ママとショッピングに出かけて食事をしたときだった。

「食べたかったんだけど……
ごめんね 何か胸が悪くて・・・・。」


今日の胸やけはいつもに増してひどかった。
食べたいけど 食べたら戦うことになる
ひどい胸やけに胃薬さえもきかなくなっていた。

「マリ 痩せた?」

篤朗が私を抱いた後でそう言った。
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