略奪愛の結末
「俺さ 二人目作ってもいいよ。
マリの体調がいい時に トライしてみよ。」

驚いて篤朗を見た。

いつも妊娠には苦い顔をしていたのに


「どうして?」

「どうしてって 俺たち家族だもん。
もしできるんなら それはそれで大歓迎するし
またマリが大変な思いするけどさ。」

「私は 篤朗の子供が産めるだけで
それだけで幸せだもの。本当にいいの?」

「あたりまえだよ。」

「あ~なんか あ~~よかった・・・・。
ホッとした。ずっと引っかかってたの。」

「それには体調 整えないとな。
禁酒はほどほどにして 胃だけ診てもらってこい。
胃薬ばっか飲んでるのも 妊娠によくないだろ。」

「インターネットみたらあてはまるのがあった。
逆流性食道炎って今多いんだって。」

「お医者さんに行ってみて~っていってるだろCM。
薬もらって飲んだらよくなるからさ
鼻からいれてもらえるところ探してさ。」

嬉しかった。


「うん そうするよ。」


「かあさんについて行ってもらえば?」

「心配かけるから言わないで。」

「早く治してさ…また未来を見ようよ。」


本当にいいの?
私と一緒に未来を見てくれる?

「大好き 篤朗・・・・。」

涙がボロボロ落ちてきた。

「ごめんね・・・・ほんとに・・・・ごめん・・・。」

今さら 何に謝ってるんだろ 私は・・・・。

姉に無性に会いたくなっていた。
会って
ごめんなさいって……言いたい……

今さらだけど・・・・・・。
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