略奪愛の結末
「ランドセル?ママ 気が早いよ~。」

飛勇のランドセルの色 何色がいい?とママが言った。

「今 ほらいろんな色があるでしょう?
ランドセルはこっちで用意するから。」

「ありがとう。そうかもう来年 入学なんだものね。
ママ いっつもありがとう。」

「机はどうするの?うちで用意するから。」

「机も?なんか悪いな……ホントに行事ごとに
二つづつ用意してもらって……。」

「あ…それは……。」言いかけたママが

「飛勇はうちの宝物だからね。」と言った。

何か言いたげな様子は 行事ごとだった。
言いかけては やめるような……ママは何を言いたいのかな

今回は気になった。

「この間の旅行の写真よ。」

ママが一冊のアルバムをくれた。

「これは飛勇の分だから。」

この間の旅行のアルバムを一冊くれた。

「昼に食べなさい。マリ最近痩せたから
美味しいもの買ってきたからね。」

そう言って帰って行った。

ママが買ってきてくれた お弁当は
人気の弁当屋のものだった。

「美味しそう~~。」

色とりどりのお弁当は綺麗だった。
飛勇のお弁当の参考にと 見ていると
急に吐き気が襲ってきた。

「またか~~~。」


食べたいのに…

「いいや後で 飛勇と食べよう。」

蓋をしてレンジの中にしまった。



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