略奪愛の結末
夜中 強い吐き気で目が覚めた。

出るものは胃液しかなかったけど
嘔吐が激しすぎて私は
トイレからなかなか出られなかった。

「何なの……。」涙と鼻水でぐしゃぐしゃな顔を
トイレットペーパーで拭いてる先から
吐き気に襲われる。


「最悪……。」
布団にもぐりこんで篤朗の体にしがみつく
悪寒が襲ってきていた。


私 どっか悪いのかな……


寒さに体が震える。


「ん?」篤朗が目を覚ました。

「どうしたの?」

「ごめん起こしちゃって・・・・。寒くて…。」

ガタガタと震える私を
篤朗が抱きしめてくれた。

「篤朗…幸せすぎて怖い……。」

篤朗は寝息を立てて眠りに入っていた。

「篤朗 愛してる……。」

篤朗の体にしがみついて目を閉じる。

篤朗と飛勇がいてくれたら他には
何も望まない……。

それから悪夢ばかり見ていた。

篤朗・・・・篤朗・・・・


私は篤朗を探してさまよい続ける。
一人ぼっちで 家に帰るためにバスに乗ろとしてるけど
時間に間に合わなくて急いでいる。
早く

早く 家に帰らなきゃ・・・・。

だけどバスは目の前で 行ってしまう
途方に暮れる私を残して・・・・・・。
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