略奪愛の結末
私は卓朗と結婚した真紀が苦手だった。
卓朗自身も私の企みをある程度知っていたから
あまり関わり合いたくない人たちだった。


真紀は 姉と仲がよかったらしく
私を見る目が冷たいような気がして 居たたまれなかった。

姉にした仕打ちを責められてる気がして……

総合病院で看護師をしてる真紀

ただ家庭の中にいて主婦をしている私

バリバリの仕事ぶりに ママが

「あの人たちは子供作らないのかしら。」

と心配していたけれど
人それぞれあるから 私は何も言わなかった。

「次は ママ絶対 女の子がいいな。」

なんて二番目にプレッシャーをかけられる。
けっこうストレス・・・・。

そんな時 こういうんだ。

「女の子生まれたら ママもう
私よりその子の方がかわいくなるんでしょ?
ヤキモチやくかも~。」

なんて返してみた。

「何言ってんの。
マリが一番可愛いわよ。大切にするって
メグちゃんにもあんなによろしくって言われて
約束守らなかったら罰があたるわ。」

姉の名前を久しぶりに聞く。


「おねえちゃん…どうしてるのかな…。
何の連絡もないってことは元気だっていうことだよね。」

「そうね…。会いたいの?
ずっとメグちゃんのこと言わないから……
どう思ってるのかなって 思ってたのよ。」

ママが驚いた顔で私を見た。

ひどい子だって思ってたんでしょう……
そう思うと かたくなに拒否していた自分が
やっぱりおかしかったのかなって思うようになっていた。
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