略奪愛の結末
「それで、マリが?」

「ううん。篤朗には口止めしたし・・・
多分今は そんな気にもならないと思う。」

「なんかさ まわりくどいんだけど
ハッキリ直球で来てくれない?」

イライラしてきた。

「なんかメグ変わったわ。髪の毛のせい?」

「もう!!いいから早くして!!
あんまりゆっくりできないんだから。」

「マリちゃんはまさかこんな近くにいるのを知らないわ。
だけどメグに連絡取ってほしいって言うのよ。
私は知らないって言ったんだけど
調べてもらえますか?って言うの。」

「無視してて。
マリが誤解して悩んだりしたらかわいそうだから。
篤朗にも迷惑かけられないわ。」

「あのね…メグ・・・・。
マリちゃんさ……言った方がいいよね。
病気になっちゃって……。」

「病気?マリが?」

心臓がドキンとした。

真紀の話を聞いて私は 空腹だったのに
ご飯が食べられなくなっていた。

「だって…マリはまだ…若いのに?」

言葉がうまく出てこない。

「余命・・・・・って・・・・
だって・・・・何で・・・・・・・。」


呼吸がうまくできない。


「メグ大丈夫?」

「だって…飛勇だってまだ小さいのに……。
嘘でしょ…違う病院に行ったら?真紀勧めて!!!」


真紀は首を静かに振った。

「冗談でしょ・・・・。」
めまいがした。
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