略奪愛の結末
旅行に呼んでくれたのは 篤朗の両親だった。
真紀から 誘いの連絡をもらった時
私は断るところか 二つ返事で
「行く」と言ってしまった。
たまに電話では 篤朗の母親から飛勇のことを
聞いていたけど
「篤朗にそっくりなの」と絶賛するのが
とても興味深くて
篤朗にそっくりな飛勇に会ってみたいって
ずっと思っていた。
たまたまツアーで一緒になったおばさんという設定で
偽名まで使って
飛勇に近づいた。
私の運命を変えた一番の原因は 飛勇だったから…。
あの日 マリから妊娠をしてることを聞かされた夜
お腹の子供が憎くてたまらなかった。
だけどまぎれもなく マリと篤朗をその子が
結びつけてしまったのは確かだった。
私が産めない篤朗の子供をマリは
簡単に作ってしまった。
産めない自分の体をどんなに呪ったか・・・。
マリのおなかが少しづつ大きくなってきて
私はその神秘さに魅せられていた。
この中に命がいる・・・・。
そう思うと憎しみよりも愛おしさで一杯になってきた。
まるで自分がその命を
育んでいるようなそんな錯覚に陥った。
私の空洞のおなかが命で膨らむことはない。
篤朗の子・・・・・
私の幸せを奪った命
マリがうらやましくて仕方がなかった。
真紀から 誘いの連絡をもらった時
私は断るところか 二つ返事で
「行く」と言ってしまった。
たまに電話では 篤朗の母親から飛勇のことを
聞いていたけど
「篤朗にそっくりなの」と絶賛するのが
とても興味深くて
篤朗にそっくりな飛勇に会ってみたいって
ずっと思っていた。
たまたまツアーで一緒になったおばさんという設定で
偽名まで使って
飛勇に近づいた。
私の運命を変えた一番の原因は 飛勇だったから…。
あの日 マリから妊娠をしてることを聞かされた夜
お腹の子供が憎くてたまらなかった。
だけどまぎれもなく マリと篤朗をその子が
結びつけてしまったのは確かだった。
私が産めない篤朗の子供をマリは
簡単に作ってしまった。
産めない自分の体をどんなに呪ったか・・・。
マリのおなかが少しづつ大きくなってきて
私はその神秘さに魅せられていた。
この中に命がいる・・・・。
そう思うと憎しみよりも愛おしさで一杯になってきた。
まるで自分がその命を
育んでいるようなそんな錯覚に陥った。
私の空洞のおなかが命で膨らむことはない。
篤朗の子・・・・・
私の幸せを奪った命
マリがうらやましくて仕方がなかった。