略奪愛の結末

部屋について　お風呂に入って
ビールでも飲もうかと　冷蔵庫を開けると同時に

携帯が鳴った。


「もしもし　メグ？」真紀の声

「真紀　お宅の旦那　口軽すぎだから。」

「うん　ごめんね…ほんとごめん。
で　マリちゃん行った？」

「来たよ。タクシーに乗せたけど。」

「飛勇を預かってんだけどね
まだ帰ってこないんだよね。」

「え？もうずいぶんたつけど・・・・・。
それにこんな時間なのに……。」


「そうでしょ。篤朗がそこらへん探してるんだけど
やっぱそっちに行ったんだ。」


心臓が早まった。

「うん……。」

鬼になって追い返してしまったから
すごく不安になった。


「飛勇は？」


「寝ちゃった。今　うちのバカ旦那と篤朗と車出して
探してるんだけど…大丈夫だよね
変わったとこなかった？」

不安感が増した。

「冷たく追い返しちゃったよ。」

「マジで？」

「私もちょっと見てくる。」


見てくるって言ったって　行くあてもなかったけど
車のエンジンをかけて　髪の毛を大急ぎで乾かした。

私のせい・・・・・。
マリを追い詰めたんだろうか・・・・。


体が震えて　うまく事が運ばない。


マリ・・・・・
どこ行っちゃったの・・・・。
まさか


最悪な状況が頭に浮かんで　かき消した。