略奪愛の結末
やみくもに走りまわっても マリを探すことなんかできない。
私のせいでマリになんかあったら
そう思うと 体が震えた。
一瞬 両親のことが脳裏に浮かんで
もしかしたら
私は親の墓に向かって 車を走らせた。
街の中にある 霊園は何時でも入ることができる。
入口の駐車場は鎖がかかっていたから
適当に停めて 懐中電灯をもって鎖を乗り越えて墓を目指す。
バカマリ 怖いんだけど・・・・・
真っ暗な霊園は 気が狂いそうなくらい怖かった。
もっと入口付近だったらよかったのに
そう思いながら暗闇を泣きそうになりながら歩いた。
向こうに行っている間 両親の墓に行けないことが
申し訳なくて 札幌に戻ってきてからは
休みのたびに足を運んでいた。
「暇なんだねって笑ってる?」
そう話しかけながら花を生けてきたばかりだった。
明るいときは何も怖くないのに
真っ暗だと気が狂いそうなくらい怖い。
凍えた空気がさらにひんやりとしている。
そして両親の墓の前に
人影が見えて 腰を抜かしそうになった。
それがマリだとわかって 怒りがこみあげる。
「マリ!!!」
こんな声でマリを怒鳴るのは初めてだった。
「何してんの マリ!!!
みんな心配してんのよ!!!」
「おねえちゃん・・・来てくれてたのね。
私 お盆以来来てなかったから お花…ありがと…。」
ろれつが回らないマリは かなり酔っぱらっていた。
私のせいでマリになんかあったら
そう思うと 体が震えた。
一瞬 両親のことが脳裏に浮かんで
もしかしたら
私は親の墓に向かって 車を走らせた。
街の中にある 霊園は何時でも入ることができる。
入口の駐車場は鎖がかかっていたから
適当に停めて 懐中電灯をもって鎖を乗り越えて墓を目指す。
バカマリ 怖いんだけど・・・・・
真っ暗な霊園は 気が狂いそうなくらい怖かった。
もっと入口付近だったらよかったのに
そう思いながら暗闇を泣きそうになりながら歩いた。
向こうに行っている間 両親の墓に行けないことが
申し訳なくて 札幌に戻ってきてからは
休みのたびに足を運んでいた。
「暇なんだねって笑ってる?」
そう話しかけながら花を生けてきたばかりだった。
明るいときは何も怖くないのに
真っ暗だと気が狂いそうなくらい怖い。
凍えた空気がさらにひんやりとしている。
そして両親の墓の前に
人影が見えて 腰を抜かしそうになった。
それがマリだとわかって 怒りがこみあげる。
「マリ!!!」
こんな声でマリを怒鳴るのは初めてだった。
「何してんの マリ!!!
みんな心配してんのよ!!!」
「おねえちゃん・・・来てくれてたのね。
私 お盆以来来てなかったから お花…ありがと…。」
ろれつが回らないマリは かなり酔っぱらっていた。