略奪愛の結末
真紀も誕生日に呼ばれていると言う。
家族で盛大にお祝いする気でいるんだろう。

具合のよくないマリは
篤朗の母親と真紀に サポートを頼んだらしい。

飛勇は初めて友達を呼んで
誕生会をするのを楽しみにしているようで
ママさんと真紀と
プレッシャーで大変だと言っていた。


マリの体力は衰えていて
食事の支度も
味がよくわからなくてと 苦笑していたらしい。


「卓朗と迎えに行く係りなの。」

「私 車あるから 自分でいけるわよ。」

「マリちゃんが絶対迎えに行ってって
そういうから…多分お酒でも飲もうと思ってるんじゃない?
帰りはタクシーで~みたいな。
だって私もメグと飲みたいもの。
ママもはしゃいでいたわ。メグが来るって。
マリちゃんの気持ちの変化は 病気から来るものだけど
姉妹がまた仲良しに戻れるきっかけになったのは
よかったのかもしれないねって話していたの。」


「そうなのかな……。」

「いくら仲良くしててもね うちらには
頼みづらいことでも メグには言えるから
その安心感じゃないの?支えてあげて・・・・・
いろんな葛藤もあるかと思うけど 今はマリちゃんのために
マリちゃんのしたいようにしてあげよう。」

真紀の言葉は最もだった。

マリのために
マリが望んでいることをするのは
一番いいことだから



それをかなえるために 手助けしてあげることは
家族の義務・・・・・

マリのためになるなら・・・・。
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