略奪愛の結末
飛勇はプレゼントに囲まれ満面の笑みだった。
こんなに喜ぶなら もっと前から

お友達を呼んであげるんだったと後悔した。

多分 自分に時間があったら間違いなく呼んでないな…
ふとおかしくなった。


ダメな母親だね・・・・・。
めんどくさがってばかりで・・・・。


二次会は大人たちとの誕生会
ママとパパからは 大好きなサッカーチームの
レプリカをもらった。

卓ちゃんと真紀からは
飛勇にリサーチしていたゲームソフト

私たち親からは 新しいサッカーボールとスパイク


「飛勇くんはサッカーしてるんだものね。
どうしよう…私全然リサーチしてないものだから
見当違いなもので 恥ずかしいわ。」

姉は慌てる。

「そんなこと言わないで 飛勇ほら おばちゃんのとこ
行ってみなさい。今までも飛勇にはたくさんの
プレゼントをくれたのよ。」

ママは今まで姉が存在を隠しながら
飛勇のために送ってくれたプレゼントをアルバムにして
飛勇に渡した。

「ママさん これ・・・。」

姉が驚いている。

「いつか ちゃんとマリちゃんや飛勇に話せる時のために
何をいただいたか 着けておいたのよ。」

私は飛勇を膝に座らせてそのアルバムを眺める。

「マジに?おねえちゃん…ほんとにありがと。」

あんなひどいことしたのに 姉はどんな気持ちで
この品物を選んでいたんだろう。

「おばちゃんがくれたんだね ありがと!!」

飛勇もしっかり挨拶をしてくれた。
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