略奪愛の結末
夢をよく見るようになった。
それも 悪夢 で


その中でも 私は 人を殺したり
何かに追われていたり

大切な家族を巻き込んでいたり

目が覚めると悪寒と夢とのはざまにおびえている。


きっとこれから私はこの恐怖と
体の自由がきかなくなり

篤朗や飛勇に何もしてあげられなくなる。


姉と篤朗の愛を壊したのは私
企んで 嘘をついて 篤朗を手に入れた。

逸見 マリ になって

篤朗の子供を産んで 

きっと長い年月をかけて 篤朗は私を愛してくれると
簡単に考えていたけど

篤朗が私に気を使うのは 姉を愛しているから

結局 一方通行の愛はさまよい 情けなく砕けていく。



そして一番の味方だった 時間も私にはない。

結局篤朗を振り向かせることすらできない。
おまけに

篤朗の人生も大きく変えてしまうことになった。

姉と一緒になっていたら
こんなことにはならなかったし 飛勇をママのない子に
することもなかった。


すべては 自分勝手に生きてきた私のせい

みんなを巻き込んでしまう。
今さら

今さら

その言葉が 鳴り響いている。

自業自得・・・・・って・・・・。
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