略奪愛の結末
次の日から正月休みに入った。

飛勇とトーストを食べていると マリが起きてきた。

「おはよう!!ママ!!」

飛勇が 着替えをして出てきたマリに
驚いたようにしていた。

「おはよう 飛勇。」

「ママ具合はいいの?」

「うん 今日はすごくいい気分なの。
いつもごめんね。」

具合のいい顔ではないのは わかった。

「今日は飛勇と一杯お話する日にする。
幼稚園の話とかサッカーの話とか将来の夢とか……
最近 ママ具合が悪くてあんまり聞いてなかったし。
いい?飛勇?」

飛勇は椅子から飛び降りて
マリに抱きついた。

「たくさんあるんだよ 話したいこと!!」

マリが少しふらつきながら 抱きとめた。

「飛勇 すごい力がついたんじゃない?」

抱きしめるマリ
嬉しくてたまらない飛勇に 思わず涙が出そうになった。

「今日は楽しくなりそう!!
ママの調子のいい日はもうめったにないから
貴重だからね~そうそう夕方にはお寿司でもとろうか
ね?パパ!!ママたくさん食べられそうだよ~~!!」

「うわ~~!!やったぁ!!」

飛勇は幼稚園のバックをとりに部屋に走って行った。

「篤朗はちゃんとメモしておいてね。
友達の名前覚えておかないと。
それからこれは 私が今まで聞いたことを
メモってた相関図 これからは飛勇のこと
いろいろわかってもらわないと……。」

マリから渡されたノートを見て驚いた。


飛勇を中心に 仲の良い友人たちの名前がかかれていて

家系図のようになっていた。

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