略奪愛の結末
「おばちゃんは ママがいなくなっちゃったら
一人ぼっちなんだよ。」

「一人ぼっちなの?」

「うん だからね おばちゃんを飛勇のママにしてあげて。」

「え?」

「だっておばちゃんは ママの
大切なおねえちゃんなんだもん。
ママの大切な人たちが一緒にいてくれるのが
一番幸せだよ。
パパ 飛勇 おばちゃん。」

マリは俺を見て微笑む。


「うん・・・・。」飛勇が言うと

「飛勇大好き~~。」

マリは飛勇を抱きしめてキスをしまくった。


飛勇の笑い声 マリの楽しそうな声
たった数か月前まで こんな声はあたりまえに
聞こえていたはずだった。


「おばちゃん 喜ぶよ。
いい?飛勇 パパとおばちゃんが仲良しになれるように
また協力してね!!」

「わかった!!」

俺はたまらなくなって 二人をまとめて抱きしめた。


「やだ~~パパったら~~泣いてるよ飛勇~~」

飛勇が俺の方を振り返ろうとするのを
必死で阻止した。

「愛してる 篤朗
頼むね・・・あとのこと・・・・。」

マリが涙でくしゃくしゃになっている。


「俺も 愛してるよ。マリ・・・・・。」

俺はマリの頬にキスをした。
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