略奪愛の結末
しばらくしてトイレからマリが顔を出した。

「ごめんね。飛勇が起きてくるとは
思わなかったの。
可愛そうに……ビックリしてたでしょ。」

「メグがそばにいるよ。
ごめんな俺　ついつい飲んじゃったんだ。
ぐっすりで……無理したんだろ？昨日。」

「うん。でも食べたかったの。
楽しかったよ。美味しかった。
だけど辛かった・・・・。」

マリの顔が清々しいので一瞬驚いた。

「すっきりした。」

「そっか。よかった。
何かおもったより顔色がいいから……。」

「飛勇のことよろしくね。
怖がらせちゃったかもしれない……。」


メグが部屋から出てきた。

「マリ　大丈夫？」

「おねえちゃん　ありがとう。
飛勇どうだった？」

「ママがあまりに辛そうでね　早く天国に
呼んであげてくださいってお願いしたんだって
そしたらそれはママが死んじゃうってことだって
気がついてなんてひどいこと言っちゃったんだろって
あの子は本当にいい子ね。」

「うん　いい子だから
お願いね　おねえちゃん・・・・。
さっきまでは苦しくて　おねえちゃんｎ
会えないんじゃないかって焦ったわ。」

「そんなこと言わないでよ。」メグが怒った。

「おねえちゃん・・・・。」

マリが子供のようにメグに手を伸ばした。
< 344 / 365 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop