略奪愛の結末
「マリと向き合えた?」

「うん。さっき墓に行って報告してきた。
メグにプロポーズするって。」

「私もマリと向き合った……。」

「俺と飛勇と一緒に生きて行ってほしい。
これからのメグの人生を俺たちに
預けてほしい……そしてずっとずっと俺のそばに
いてほしいんだ。」

飛勇が俺に気づいて
ピースサインをした。

「飛勇 頼むぞ~~!!」

飛勇はまた ボールに向かって走り出す。

「飛勇と暮らしてね…思ったの……
一人はもうイヤだなって…飛勇のいない毎日は
考えられない……。
そして篤朗が恋しくてたまらなかった。
ずっとずっと会いたくて……たまらなかったわ。」

飛勇がまたゴールを決めた。

「すごい!!すごいね マリ!!
見た?飛勇 決めたよ!!」

「俺たち三人はこれからもずっと一緒だよ。」

「そうね。」

両親と兄貴夫婦が
飛勇の名前を叫んでいる。

「一緒に生きてくれますか?
遠回りしたけど…今度こそ幸せにするから……。」

心臓がどきどきした。

「ありがとう。私も私のできること
篤朗と飛勇のために どんなことでもしてあげたい。」

「よかった……。」

俺が緊張感から解放された瞬間
メグが悲鳴をあげた。

「飛勇~~やったぁ!!!」

メグは俺に抱きついて

「愛してる!!!」そう言った。
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