略奪愛の結末
トイレの前で微笑むメグを またトイレに押し込んだ。
狭い個室の中で キスをする。

興奮ってこういうことなんだって実感する。
お互いの荒い息を必死に押し殺すけど
湿った唇の音がトイレの中に響く。

絡まる舌と舌がお互いの存在を確認し合い
つないだ手が強くお互いを絡み付けた。

そこから先の行為を抑えきれない。
俺の手は メグの手から離れて メグの大きな胸を
なんとか触りたくて脱がす方法を考える。

その手をメグがまた握り返す。

ダメ

そう言っているけど 俺はどうしても止まらない。
その行動を何度も繰り返しているとメグは

「やめて…。」と強い口調で言った。

「だって……。我慢できないんだもん。」

「時と場所を考えて……。」

メグはそういうと
トイレから出て行ってしまった。


一人残された俺は 興奮冷めやらない熱い想いを
必死で平静に戻そうと必死になる。


メグに拒否られたのは傷ついた。

そして深呼吸をしてトイレを出るとメグは
外に出てしまっていた。

「やばい・・・・。」

軽蔑されたと地獄へ落とされた気持ちになった。
メグを追って 俺も外に出た。

冷たい風が熱く火照った俺の理性を呼び戻した。
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