略奪愛の結末
「メグ 待って!!」

走っているメグにやっと追いついた。

「待ってって!!」

メグは俺を睨み返した。

「ごめん……。」

呆れたようにため息をつく。

「ごめんって……。会いたくて…
会えたら触れたくて…触れたらもう我慢できなくて…
言い訳してるけどさ…俺 メグとずっと一緒にいたいんだ。」

メグの目がやっといつもの目に戻った。

「結婚しよ。結婚がまだ無理だったら
俺のこと マリに話して そしたら少しは
一緒にいられるようになるよ。
マリだって子供じゃないんだし。」

「篤朗……若いね。」

「若いって二歳しか変わらないだろ。」

「ん・・・それは社会人としてだよ。
私はもう十年…篤朗はまだ…二年……
そんな簡単に結婚なんて…まだ自分のことでだって
大変なのに……。」

「一緒にいたいんだ。」

「赤ちゃんだね。」
メグが笑う。

「赤ちゃんだってなんでもいいんだ。
俺はメグと少しでも一緒にいたいんだ。」

でかい図体でバカなこと言ってるのはわかっている。

「メグ……。」

「ありがと 篤朗……。
すごくすごくうれしいよ。」

「このまま奪って連れて行きたい……。」

「今夜…遅くなるって…マリに電話するわ……。」

メグの言葉が飛びあがりそうになるくらい嬉しかった。
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