略奪愛の結末
母親から電話が来て家に来るように言われた。
こっちに転勤になって部屋を借りたことは話しただけで
まだ一度も顔を出していなかった。
気乗りがしなかったけど
部屋においてきた荷物も持っていきたかったから
仕事を終えて夕方 家に戻った。
「ただいま。」
「おかえり~~まったく親不幸な子だわね。
帰ってきても顔も出さないんだから
男の子なんて生んで育てても楽しいことないわね。」
「かえって来た早々に嫌味か?」
「ほら 入って どうせちゃんとご飯食べてないんでしょ?」
珍しいな 俺に興味を持つなんて
そう思いながらリビングに入ると
「あ・・・・・。」転勤先の上司が
「おかえり。」と大きな声を出した。
「部長?え?どうしてここに?」
俺はパニックになった。
厳しい人と有名な上司で 挨拶に行っても
ニコリともしてくれなかった。
「君のおとうさんとおかあさんと同級生なんだよ。
何度か会ったことあったかな。」
「ほんとですか?」
「あのいじけ顔のアッくんがね
東京の方ではとてもいい評価だったよ。」
「ありがとうございます。」
「君はうちの期待のホープになるだろうから
頑張ってくれな。会社では厳しくさせてもらうけどな。」
「あ はい。よろしくお願いします。」
両親がにこにこしている。
そうだろうな
今まで褒められてことなんかないからな。
「ほんとに 篤朗は逞しくなったわ。」
「いい子じゃないか。楽しみだな。」
部長の言葉に ご機嫌よい両親。
両親と食卓を囲むなんて何年ぶりだろう。
こっちに転勤になって部屋を借りたことは話しただけで
まだ一度も顔を出していなかった。
気乗りがしなかったけど
部屋においてきた荷物も持っていきたかったから
仕事を終えて夕方 家に戻った。
「ただいま。」
「おかえり~~まったく親不幸な子だわね。
帰ってきても顔も出さないんだから
男の子なんて生んで育てても楽しいことないわね。」
「かえって来た早々に嫌味か?」
「ほら 入って どうせちゃんとご飯食べてないんでしょ?」
珍しいな 俺に興味を持つなんて
そう思いながらリビングに入ると
「あ・・・・・。」転勤先の上司が
「おかえり。」と大きな声を出した。
「部長?え?どうしてここに?」
俺はパニックになった。
厳しい人と有名な上司で 挨拶に行っても
ニコリともしてくれなかった。
「君のおとうさんとおかあさんと同級生なんだよ。
何度か会ったことあったかな。」
「ほんとですか?」
「あのいじけ顔のアッくんがね
東京の方ではとてもいい評価だったよ。」
「ありがとうございます。」
「君はうちの期待のホープになるだろうから
頑張ってくれな。会社では厳しくさせてもらうけどな。」
「あ はい。よろしくお願いします。」
両親がにこにこしている。
そうだろうな
今まで褒められてことなんかないからな。
「ほんとに 篤朗は逞しくなったわ。」
「いい子じゃないか。楽しみだな。」
部長の言葉に ご機嫌よい両親。
両親と食卓を囲むなんて何年ぶりだろう。