略奪愛の結末
マリさえなんとかなれば
難しいことなんかない……。

そしたらメグは俺のものになるのは見えている。

なぜ メグはマリにちゃんと
話そうとしないんだろう。

俺と付き合ってるってそう言ったら
きっとマリも喜んでくれる。
今まで お世話になった姉の幸せを喜ばない妹なんて
悪魔としか思えない。

マリも仕事にもずいぶん慣れてきたようで
最初は愚痴も多いメールが来ていたけど
何とか頑張ってるようだった。

俺はメグの宝物を一緒に支えていかなければいけない。

マリへの返信には気を使う。


マリが早く社会人の一員になってくれたら
メグは解放される・・・・・。

今夜のメグは少しおかしかった。
だからこそ そばにいて抱きしめてやりたいのに


こんなことを考える俺に自己嫌悪
だけどそう考えるしかなかった。


邪魔・・・・・。
俺の中の悪魔がそう叫んだ。
メグが欲しい・・・・メグだけいればいい・・・・。


マリがウザい・・・・。
マリに対しての嫉妬が空しい。

「マリにやきもちやいて……俺 何考えてんだろ。」


そう自分に言い聞かせても わかるんだ。

俺の中の悪魔が目を覚ます・・・・・。


マリがいなかったら……消えてくれたらいいのに……。

そんなことを考える自分を理性で必死に抑える。
悪魔との葛藤は メグを手にするまで 続くだろう。

メグを手にいれるためなら
俺 今ならなんでもできるかもな……。

鏡の中の悪魔が笑う。
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