略奪愛の結末
土曜日 午前出勤だった私を 病院まで迎えに来てくれる予定。
もう仕事しながら 天にも昇る興奮を抑えるのが大変。

「道下さんなんか 元気だね。」

「え?そうですか?」

自然に笑顔になってしまうのを必死に抑える。

だって篤朗に会うの久しぶりだもん。
どんだけ会いたい気持ち抑えてきたのか
今日会ったら 一杯甘えるんだ。

「あら~道下さん デート?」

「え?何でですか?」

「だってすごいおしゃれだし~~メイクも
ばっちりだよ。」

「もう からかわないでくださいよ。」

そう もう私の頭の中は 篤朗で一杯

職員玄関を飛び出した。


あれかな?


赤い車って言ってた。


駆け寄りたい衝動を抑えるのが大変だった。
篤朗には 大人になった私を見てもらいたいから

しなしなと歩いて 助手席を覗き込むと
篤朗が笑っていた。


「おひさ~~。」

「おひさしぶりです。」

「お 大人系か?」

篤朗が助手席のドアを開けてくれた。

嬉しくて涙が出そうだった。
やっと手に届くところに 篤朗がいる・・・・・。


「お姫様 どこいきますか?」

篤朗 またかっこよくなった・・・・・・。
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