略奪愛の結末
お腹いっぱいのなかで 夕飯の買い物をした。
レジでかっこよくお財布からお金を出す篤朗

「作れんの?」

「え?失礼だね。得意だから。」

「だって俺 食べたことないぞ。」

「うちでは作んない。」

「何で?いっつもメグに任せっぱなしじゃなく
得意ならたまに作ってあげなよ。」

ん?今 メグって言った?

「ん?呼び捨てした?」

篤朗は一瞬ヤバいって顔をした。

「あ メグさんには言わないで
ついつい・・・・殺されるな~。」

そう・・・・だよね・・・・・。

まだ好きなのかなと不安になった。
でも大丈夫だよ。

昨日の姉を思い出した。

姉はまだ不倫のおじさんに未練がたっぷり
嫌いだったら あんなに泣かないはず・・・。

篤朗の部屋の前
この間姉を見かけた日 卓朗とごはんした。
篤朗にはこのことは言わない方がいいと思った。

それからここに来るのは初めてにした方がいい。

「緊張するな~篤朗の部屋~。」

幼さは武器。
元気で笑っていれば多少悪魔になっても
許されるから・・・・・・。

「掃除してないけど・・・マスクする?」

「え~そんなにひどいの?
掃除してくれる人いないんだ~。」

「ほっとけ!!」
鍵がカシャって回った。
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