略奪愛の結末
「おじゃましま・・・・。」

言葉を失った。

「あ・・・センスいいだろ?
いろいろカタログとか見たんだ。」

黄緑色のカーテン
淡いベージュのラグ
出窓には 観葉植物がおいてある。


「あ 何か想像してたのと違うから・・・。」

「そっか?俺結構いけると思うんだけど。」

「もっと汚いと思ったよ。」

「マリが来るからさ 片づけたよ。大慌て。」

「ふ~~ん。」

いろいろ見て歩く。


私はだんだん怒りでいっぱいになっていた。


姉だ・・・・。
この部屋は姉のセンスだと確信した。

姉の好きな色は 黄緑色だった。
優しい色 太陽の日差しを涼しげに変える。


ペアのマグカップが並んで二つ

この部屋は姉が作った部屋なのはわかっていたけど


篤朗がそれを隠すのが許せない。


「おねえちゃんも黄緑色好きなんだよ。
このカーテンとか見たらきっとうらやましがるわ。」

「そうなんだ。
イメージじゃないけど。」

どうして嘘つくの?
メグさんにお願いして揃えてもらったんだって
そう言ってくれた方が絶対にいい。

隠すっていうのは 二人の間に何かあるってことでしょ?
許さないから・・・・私を
仲間外れにして・・・・・。

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