に じ い ろ~Rainbow Days~
この世の終わりみたいな声を上げる未来に、思わず吹き出す。
…あ、私今、笑えてる。
未来もそんな私を見て、
「んもぉ〜他人の不幸を笑っちゃいけないんだよ!」
なんて全然怒ってなさそうに笑った。
「あ、そういえば知ってる?
今日さ、転校生が来るらしいんだよ!」
「…転校生?」
「そう!噂だとめっちゃカッコいいんだって!」
「へえ…」
転校生、という響きにはあんまり良い思い出がない。
でも…もう、前に進むって決めたんだ。
どんな人だろうね、なんて他愛もない会話を楽しんで。
足元の石を蹴って、空を見上げる。
今日は、雲一つない快晴。