に じ い ろ~Rainbow Days~
嫉妬
「ヒカリ、どうしたの?最近元気なくない?」
未来の声にぎくりとして、身体が強ばったのがわかる。
「え、そう?最近結構夜ふかし気味だから、そのせいかなぁ」
「…そう、なんだ」
納得できてなさそうな顔を見る限り、私の作り笑顔はばればれだったんだろう。
あの日から、未来とまともに目をあわせられない。
普段通り、普段通りって意識してるのに、私は相当な不器用なようで。
逆にあの日から藤堂は、何事もなかったかのように接してくる。
…でも私は藤堂とも目をあわせられないでいた。