に じ い ろ~Rainbow Days~
「…うん、じゃあ三人で帰りますか!」
この話はおしまい、とでも言うようにぱん!と手を合わせて、私と藤堂を交互に見る未来。
藤堂も未来の笑顔に頷いて、かばんを持って二人は歩き出す。
「…ヒカリ?どうしたの?」
かばんも持たず。歩き出しもせず。
突っ立ったままの私を訝しげに振り返る二人に、口角を上げて、言う。
「…私、今日はちょっと職員室に用事あるからさ、先に二人で帰っててくれる?」
私、ちゃんと笑えてたかな。
たぶん、笑えてないんだろうな。
だって、二人とも…明らかに表情、変わったから。