に じ い ろ~Rainbow Days~
時間が、止まったみたいだった。
青い空は、本当にどこまでも澄んで見えて。まるでここが、別世界のように思える。
世界中、どこに行ってもこの空は青いんじゃないか、とか、そんな妄想を抱く。
同じ場所にいたって色が違って見えるくらいだから、そんなのありえないのに。
「…ほんと、なのか?」
囁くような声。
でもちゃんと、耳に届いた。
「うん、好き。嘘なんかじゃない
私、藤堂が好きなの。どうしようもないくらいに」
青い空と同じくらいに澄んだ、藤堂の瞳。
その瞳に映る私は、どんな風に見えてるのかな。