に じ い ろ~Rainbow Days~
「…亮、ごめん…叩いたりなんかして。痛かったよね…?」
「…俺のほうこそ、ごめん…最低だったよな、さっきの」
首を振って、彼の頭を抱き寄せる。
身体、かちんこちん。きっとびっくりしてるんだろう。
肩に乗せられた亮の頭を、ぽんぽんと撫でた。
わからないけど、わからないけど。
君がつらいときは、そばにいたいと思うから。
君がそうしてくれたように。
君がつらいときに、一人でいちゃだめだと思うから。
一人でいたら、なにもかもが灰色に見えちゃうから。
私がここにいるよって、伝わるように。
君が、くれたように。
私のぬくもりも…感じられますように。