に じ い ろ~Rainbow Days~






「中学二年の夏休み…だったか。俺がお前と初めて会ったのは



あのときは怒りを抑えるのが大変だったよ



お前の家に行って、扉が開いて…お前が出てきた瞬間、殺してやろうか、って思った




それくらい、憎くて憎くてたまらなかった」




「なのにお前は、三年経った今でさえ、なにも変わってなんかいなかった



どうせ、幸せになりたいとか思ってたんだろ?


どうしてなれるんだよ?レナの幸せを奪ったお前が




教えてくれよ、なあ…ヒカリ




そんな不条理が、どうして許されるんだよ?」





「文化祭のあの日…お前が神里ヒカリだってわかった瞬間、背筋が凍りついたよ






俺は今まで、なんであいつと仲良くしてたんだ、って



なんで気が付かなかったんだ、って








…俺の妹を殺した、殺したいほど憎い相手が目の前にいるのに、って」








< 376 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop