黒神×銀姫【番外編集】
「………母さん…」
「………」
『ぉ?シリアスに戻っちゃったね?』
…………雰囲気ぶち壊し。
「…何か、昔のまんまだな、麗桜」
那月は微笑を浮かべながら頭を掻いた。
『私はいつでも童心だ!』
「餓鬼」
『餓鬼とは一緒にしないでくださーい』
恨めしげに蓮を睨みつける麗桜。
ソレを頭を撫でて宥めながら現黒神に向き合う。
「こいつの言うとおりだ。
俺達13代目は全員極道だが、他の道はいくらでも切り開ける。
夢を見ろ。」
『希望も絶望も体験した方が良いのよ』
麗桜はニコッと笑って固く握った拳を上に突き出した。
『人は経験すればする程強くなる!』
その拳を下におろし、麗夜と連夜の方に向ける。
『…………何もかも見てしまえ。
その分、幸せは大きくなる』
その言葉を聞き、ニヤリと笑いながら
2人も固く握った拳を麗桜の拳に合わせた。
「…………さぁ!
下っ端が用意してくれた事だし!
パーティーだな!」
歓声が起こる中、皆で笑いあった。