黒神×銀姫【番外編集】
ALBUM -麗桜・琇・克-
「コレって何?」
「知らね」
2人の見つけた物は
女の子の持つ様なペンダントでした。
「女のつけそうなモンだな」
「まぁ、そーだけどよ。
もし男のモンだったらどーすんだ…
『…………返して』
凜とした声がその場に響いた。
2人は目を見開きながら声のした上に目を向ける。
『…………ソレ、ゎ………俺の』
フードを目深に被って顔が良く見えない。
だが、俺と自分を言ったので、男で間違いは無いだろう。
「ぁ、コレお前の?」
琇はハッとした様にその男の方に突き出す。
だが、男は木の高いところに寝転ぶようにしてこちらを見下ろしていて、全く手が届かない。
どうやって登ったかすらわからない程高い。
運動神経がいい2人にもここは登れないのに。
男はソレを見て上半身を起こし様に落ちて来た。
「「ぅ、あぁぁぁあ!?!?」」
2人は慌てていたが、男は何も恐怖を感じていずに、地面すれすれで半回転して地面に足をついて見事着地した。
その光景に唖然としながらもホッとする。