黒神×銀姫【番外編集】
息子の黒神
「だりぃ。
麗夜、何か暇」
連夜はだらしなくソファに寝転がる。
「俺に言うな」
麗夜はテキパキと暴走のルートを決めている。
「麗夜、ルート変更した方がいいかも」
碼錏がパソコンを見ながら難しい顔をして居る。
「…………何で?」
一度決めた事はやり遂げないと気が済まない麗夜は、鋭く碼錏を見据える。
「俺等の暴走の日に鬼眼が被せて来た。
どう考えても抗争目当てだ」
碼錏も同じく鋭く麗夜を見る。
「どうする?」
「真っ正面からぶつかる」
連夜がいつのまにか煙草を取り出して吸いながら言う。
「そうだな。
暴走の邪魔されるんだ。
たっぷり罰が必要だろ?」
麗夜がニタリと笑いながら言うのを見て、連夜、碼錏、黙って聞いていた詩季、耶音も
“こいつにだけは逆らわない”
と、決心していた。