黒神×銀姫【番外編集】
「怪我してない奴は、怪我してる奴の手当に回ってあげて。」
麗夜が救急箱を下っ端に渡しながらそう言うと、下っ端はこくりと頷いてすぐさま怪我を負った奴の元へ走る。
「あー、疲れた」
「連夜は、ずっと総長モードならかっのいいのに」
「蓮さんとは違うな」
「蓮さんのがかっこいいし、男らしい」
「お前等うるせぇよ‼」
詩季達と言い争いをする連夜は、先程とは全然違う。
「連夜、母さんと父さんが今日は帰らないって。」
「んじゃ、遅めにかえっか。」
麗夜の言葉に連夜ははーっと溜め息を吐きながら煙草を取り出す。
「皆さん!
ご飯持って来ました!」
下っ端の宏太の言葉に皆が振り向く。
『………ほんと、いいチーム』
倉庫の外で、立っていた人の銀髪と金髪が風に靡いていた。