「まだ治らないと決まったわけではありません。早急に入院して治療しましょう。」




「わかりました。」




母さんとお医者さんはそう会話して、席をたった。




あたしが呆然としていると、母さんは「ほら」とあたしを立たせて診察室をでた。




待合室で母さんはあたしにいった。





「…大丈夫、お医者さんは涼香を見捨てたりしないから」





あたしは頷くこともできなかった。




(…あぁ)





神様はいじわるだ。





まだ、あたしは16なのに。





やりたいこといっぱいあったのに。






あたしはうなだれて、静かに涙を流した。





< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop