海宝堂〜海の皇女〜
「あの神殿、王家の紋章が鍵だとしたら、いつも、壊れて大変じゃ…?」
ニーナが素直に疑問をぶつけた。
「本来は弾け飛んだりはしないのだが、シーファは紋章の力に不慣れなために、すさまじい力が爆発してしまったのだろう。
その余波として、わしらに伝わってくるほどの力がな。」
「だから、お2人は俺達がこの国に来たのをすでに知っていたのですね?」
親衛隊の自分達に対する対応の良さ、ずっと気になっていたのだ。
「それで、ヌルドの目的がシーファだとすると、次は…」
ガルの言葉に、アリアが顔を手で覆う。
「間違いなく、シーファを自分の伴侶とするために、ここに攻め込んでくるだろう。」
「……伴侶?」
「シーファと結婚しようとするってことよ。」
「げ。あんな奴とぉ?
マジかよ、シーファが可哀想だ!」
「ホントに…無理矢理結婚させられるなんて…」
ニーナは寒気を覚えてその身を震わせた。
「待ってくれ。もう3日経ってるというのに、まだそれは行われていないと?」
「ああ、王家の者と婚姻の儀を交わすには、代々の王だけが持つ事を許される、神器が必要なのだ。
神器は城の奥深くに封印してある。簡単には取り出せん。
神器は王家の力の源でな、婚姻と共に王位を継ぐ者にその絶大な力が受け継がれ、その儀式の時のみ封印が解かれるのだ。」
王家の神器…絶大な力…もしそれが悪に利用されたならば…
セイドはガルの考えを見抜いて言った。
「最悪の事態となれば、この皇国は地獄と化すだろう。」
重たい空気が全員を包み込んだ。
ニーナが素直に疑問をぶつけた。
「本来は弾け飛んだりはしないのだが、シーファは紋章の力に不慣れなために、すさまじい力が爆発してしまったのだろう。
その余波として、わしらに伝わってくるほどの力がな。」
「だから、お2人は俺達がこの国に来たのをすでに知っていたのですね?」
親衛隊の自分達に対する対応の良さ、ずっと気になっていたのだ。
「それで、ヌルドの目的がシーファだとすると、次は…」
ガルの言葉に、アリアが顔を手で覆う。
「間違いなく、シーファを自分の伴侶とするために、ここに攻め込んでくるだろう。」
「……伴侶?」
「シーファと結婚しようとするってことよ。」
「げ。あんな奴とぉ?
マジかよ、シーファが可哀想だ!」
「ホントに…無理矢理結婚させられるなんて…」
ニーナは寒気を覚えてその身を震わせた。
「待ってくれ。もう3日経ってるというのに、まだそれは行われていないと?」
「ああ、王家の者と婚姻の儀を交わすには、代々の王だけが持つ事を許される、神器が必要なのだ。
神器は城の奥深くに封印してある。簡単には取り出せん。
神器は王家の力の源でな、婚姻と共に王位を継ぐ者にその絶大な力が受け継がれ、その儀式の時のみ封印が解かれるのだ。」
王家の神器…絶大な力…もしそれが悪に利用されたならば…
セイドはガルの考えを見抜いて言った。
「最悪の事態となれば、この皇国は地獄と化すだろう。」
重たい空気が全員を包み込んだ。