海宝堂〜海の皇女〜
「でもよ、シーファが儀式を拒否すれば問題ないんじゃねぇか?」
リュートが明るい声で言い出すも、空気が晴れることはなかった。
セイドもガルも黙ったままだ。
「なんだよ…シーファがそいつと結婚するっていうのかよっ?」
「そうじゃない。
だが…シーファの意思が制限されているとしたら…?」
その言葉にニーナは息をのみ、アリアは涙が溢れた。
「……その可能性はある。
シーファを手に入れ3日…まだなんの動きもないのがその証拠だ。
ヌルドは人の心を操る、魔女の術を心得ておった。
もし、シーファがその術に取り込まれてしまったとしたならば…」
セイドはそれ以上続けることが出来なかった。
「だからってこのまま、ここに奴らが攻め込んで来るのを待ってるのかよっ!?
操られるって言うんなら、そうなる前に助け出せばいいだけだろっ?
ガルまで何、弱気になってんだよ!
シーファは簡単に操られるほど、弱い奴じゃねぇだろっ!!」
「リュート…
そうよ、探しに行こうよ!3日探して見つからなくても、探す場所は絞り込めたっていうことでしょ?
そこをしらみつぶしに探そうよ!ガル!」
リュートに怒鳴られ、ニーナに説得され、ガルは起き上がると2人を見つめた。
「戦いになれば、あのアーターって奴がまた出てくるぞ?全く歯が立たなかった奴とどう戦うつもりだ?
弾火使えねえんだろ?」
「それは…」
「大丈夫。私に考えがあるから。
あんた達が寝てる間、いろいろ考えたんだから。」
「俺だって、今度は絶対に負けねえっ!
いくら殴られたって、絶対に倒れたりしねえっ!」
まっすぐな目をした2人の仲間。
なんだかんだ言ったって、今まで3人で乗り越えてきた。
頼りになる仲間だ。
ガルはベッドから降りると、シャツに腕を通した。
2人の顔が笑顔になった。
リュートが明るい声で言い出すも、空気が晴れることはなかった。
セイドもガルも黙ったままだ。
「なんだよ…シーファがそいつと結婚するっていうのかよっ?」
「そうじゃない。
だが…シーファの意思が制限されているとしたら…?」
その言葉にニーナは息をのみ、アリアは涙が溢れた。
「……その可能性はある。
シーファを手に入れ3日…まだなんの動きもないのがその証拠だ。
ヌルドは人の心を操る、魔女の術を心得ておった。
もし、シーファがその術に取り込まれてしまったとしたならば…」
セイドはそれ以上続けることが出来なかった。
「だからってこのまま、ここに奴らが攻め込んで来るのを待ってるのかよっ!?
操られるって言うんなら、そうなる前に助け出せばいいだけだろっ?
ガルまで何、弱気になってんだよ!
シーファは簡単に操られるほど、弱い奴じゃねぇだろっ!!」
「リュート…
そうよ、探しに行こうよ!3日探して見つからなくても、探す場所は絞り込めたっていうことでしょ?
そこをしらみつぶしに探そうよ!ガル!」
リュートに怒鳴られ、ニーナに説得され、ガルは起き上がると2人を見つめた。
「戦いになれば、あのアーターって奴がまた出てくるぞ?全く歯が立たなかった奴とどう戦うつもりだ?
弾火使えねえんだろ?」
「それは…」
「大丈夫。私に考えがあるから。
あんた達が寝てる間、いろいろ考えたんだから。」
「俺だって、今度は絶対に負けねえっ!
いくら殴られたって、絶対に倒れたりしねえっ!」
まっすぐな目をした2人の仲間。
なんだかんだ言ったって、今まで3人で乗り越えてきた。
頼りになる仲間だ。
ガルはベッドから降りると、シャツに腕を通した。
2人の顔が笑顔になった。