海宝堂〜海の皇女〜
セイドが3人に向かって頭を下げる。
「すまない…我が国のくだらない権力争いに巻き込んでしまって…
お主達のような者には、平和で美しい国を見てほしかった。」
声が震えている、今、城を飛び出したいのは、間違いなくこの2人だろう。
しかし、感情を押し殺し、気丈に振る舞わなければならない。
それが王というものなのだ。
「セイド王…シーファは俺達3人の仲間だ。
俺達はあいつの覚悟を受け取った。
だから、俺達もあいつを助けるために、どんなことでもすると覚悟を決めた。
必ず、助ける。それだけです。」
アリアが涙を拭い、顔を上げる。
「ありがとう…ございます…
シーファを地上に送って…本当に良かった…
あなた達のような、素敵な人達に出会えて…本当に…」
アリアは優しく、儚げに微笑んだ。
「では、俺達は行きます。
お2人はこの城を頼みます。」
「うむ、任せておけ。
海に出るのなら、王家のバルームを使うとよい。
紋章が刻まれておるのがそれだ。」
3人は力強くうなずくと、部屋を後にした。
「すまない…我が国のくだらない権力争いに巻き込んでしまって…
お主達のような者には、平和で美しい国を見てほしかった。」
声が震えている、今、城を飛び出したいのは、間違いなくこの2人だろう。
しかし、感情を押し殺し、気丈に振る舞わなければならない。
それが王というものなのだ。
「セイド王…シーファは俺達3人の仲間だ。
俺達はあいつの覚悟を受け取った。
だから、俺達もあいつを助けるために、どんなことでもすると覚悟を決めた。
必ず、助ける。それだけです。」
アリアが涙を拭い、顔を上げる。
「ありがとう…ございます…
シーファを地上に送って…本当に良かった…
あなた達のような、素敵な人達に出会えて…本当に…」
アリアは優しく、儚げに微笑んだ。
「では、俺達は行きます。
お2人はこの城を頼みます。」
「うむ、任せておけ。
海に出るのなら、王家のバルームを使うとよい。
紋章が刻まれておるのがそれだ。」
3人は力強くうなずくと、部屋を後にした。