海宝堂〜海の皇女〜
ガルの言葉にヌルドは笑いを浮かべる。
「何がおかしいっ!」
「仲間…仲間?
はて?シルフェリア皇女はこの国の王位継承者。
あなた方は地上のただの人間。
それほどまでに格の違いがあっても、まだ仲間だと?」
「当たり前だっ!シーファは、ずっと俺達と一緒にいるって言ったんだ!」
リュートが動くとアーターが牽制するように、体を動かす。
「彼女はもうそんなこと望んでいませんよ?
王位を継承し、新しい女王がとなった時、この私と婚姻の儀を交わすのが、彼女の望みなのです。
そして、この国を支配し、正常な姿へと作り替えていくのですっ!」
「シーファはそんなこと望まないっ!
私達のシーファは、絶対にお前なんかに渡さないっ!」
ヌルドはニーナの言葉に笑いを浮かべる。
「…あの時、連れていかれるのを、黙って見送ったのに?」
「―――!」
「あの時の彼女の顔は、忘れられません。
仲間に視線を合わせてもらえず、自分に自信を無くした顔…
そうさせたのは、あなた方では?」
ヌルドの言葉にリュートとニーナは黙ってしまう。
「聞くなっ!
何も考えず、そいつを倒すことに専念しろ。」
ガルが言う。
2人は力強くうなずくと、アーターを睨み付けた。
「子供の心配をするより、自分の心配をしろ。」
ビュウが剣を抜く。
「ああ、あいつらはもうガキじゃない。
あの化け物は任せて、俺はお前を片付けるさ。」
ガルも地変を構える。
「何がおかしいっ!」
「仲間…仲間?
はて?シルフェリア皇女はこの国の王位継承者。
あなた方は地上のただの人間。
それほどまでに格の違いがあっても、まだ仲間だと?」
「当たり前だっ!シーファは、ずっと俺達と一緒にいるって言ったんだ!」
リュートが動くとアーターが牽制するように、体を動かす。
「彼女はもうそんなこと望んでいませんよ?
王位を継承し、新しい女王がとなった時、この私と婚姻の儀を交わすのが、彼女の望みなのです。
そして、この国を支配し、正常な姿へと作り替えていくのですっ!」
「シーファはそんなこと望まないっ!
私達のシーファは、絶対にお前なんかに渡さないっ!」
ヌルドはニーナの言葉に笑いを浮かべる。
「…あの時、連れていかれるのを、黙って見送ったのに?」
「―――!」
「あの時の彼女の顔は、忘れられません。
仲間に視線を合わせてもらえず、自分に自信を無くした顔…
そうさせたのは、あなた方では?」
ヌルドの言葉にリュートとニーナは黙ってしまう。
「聞くなっ!
何も考えず、そいつを倒すことに専念しろ。」
ガルが言う。
2人は力強くうなずくと、アーターを睨み付けた。
「子供の心配をするより、自分の心配をしろ。」
ビュウが剣を抜く。
「ああ、あいつらはもうガキじゃない。
あの化け物は任せて、俺はお前を片付けるさ。」
ガルも地変を構える。