海宝堂〜海の皇女〜
15.仲間の絆
「泡…になった?
どうして、ヌルドが?」
「…トライデントの光をまともに浴びたからだ。」
セイドがやっと起き上がり、漂うシーファを見上げ言った。
「うっ…でもっ…シーファは…なんで…っ…」
ニーナはしゃくりあげながらも言葉をつむぐ、話していないとおかしくなりそうだ。
「トライデントは王家の神器、真の持ち主に牙を向けることはない。」
「――!!」
「じゃあ!シーファは、シーファは無事なのか?」
ガルの表情に動きが表れ、リュートがセイドに掴み寄る。
希望が胸に溢れてくる。
見上げると優しい光に包まれて、シーファがゆっくりと降りてきていた。
城の泡の中に入ると同時にシーファの体が光を放ち、シーファは鎧姿から、美しいドレス姿へと変わった。
ドレスは海のように青く、滑らかだった。
「あの姿は…?」
「…あれは…王位を継承する時に着るドレス…
ああっ…シルフェリア…」
セイドに支えられ、アリアはシーファの姿に涙を流した。
シーファの体は調度、ガルの目の前に降りてきた。
まさに女神が舞い降りたようだった。
「…シーファ…」
ガルがシーファを支える腕に力を込めると、羽根のようだった重みが次第に増し、実感できるようになったころ、ガルはその体を抱き締めた。
どうして、ヌルドが?」
「…トライデントの光をまともに浴びたからだ。」
セイドがやっと起き上がり、漂うシーファを見上げ言った。
「うっ…でもっ…シーファは…なんで…っ…」
ニーナはしゃくりあげながらも言葉をつむぐ、話していないとおかしくなりそうだ。
「トライデントは王家の神器、真の持ち主に牙を向けることはない。」
「――!!」
「じゃあ!シーファは、シーファは無事なのか?」
ガルの表情に動きが表れ、リュートがセイドに掴み寄る。
希望が胸に溢れてくる。
見上げると優しい光に包まれて、シーファがゆっくりと降りてきていた。
城の泡の中に入ると同時にシーファの体が光を放ち、シーファは鎧姿から、美しいドレス姿へと変わった。
ドレスは海のように青く、滑らかだった。
「あの姿は…?」
「…あれは…王位を継承する時に着るドレス…
ああっ…シルフェリア…」
セイドに支えられ、アリアはシーファの姿に涙を流した。
シーファの体は調度、ガルの目の前に降りてきた。
まさに女神が舞い降りたようだった。
「…シーファ…」
ガルがシーファを支える腕に力を込めると、羽根のようだった重みが次第に増し、実感できるようになったころ、ガルはその体を抱き締めた。