あなたの声
あたしたちは夜中まで語った。
「ねぇねぇ!」
「ん?」
「成美はさ!澤田とどこまで行ったの?」
「どこまでって?」
「キスとか~手繋いだとか~ヤった...とか?」
いきなりそんなことを言い出す沙希にあたしは飲んでいたジュースを吹き出しそうになった。
「ちょっ!成美~!」
「ごめんごめん!だって沙希が!」
「だってずっと気になってたんだもーん!で?実際どこまでしたの?」
「ふふーん!内緒ー」
「あ!ずるーい!じゃああたしも教えなーい!」
「なになにっ?気になるー!」
「成美が教えなきゃ教えなーい」
「ずるーい!」
「えへへ!で?」
琉都にこんなのバレたら怒られるよ~。笑
そんなのを思いながらあたしは話し始めた。