あなたの声
~~♪~~♪
琉都のケータイが鳴った。
「はい、マジっすか?
はい!わかりました」
琉都は何故か敬語で話していた。
「琉都、先輩?」
「おう。勇吾先輩(ユウゴセンパイ)」
「お!懐かしい」
「うん」
「勇吾先輩なんだって?」
「ん、なんか原付きの免許とんのかって」
「で?」
あたしと沙希には琉都たちが話してる意味がわからなかった。
「とったら今持ってる原付きくれるって」
「まじで!?」
「おう」
「羨ましいわ~」
「はは」
でも多分、要するにその先輩は原付きをくれるってことらしい。